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トランス脂肪酸 マーガリンは危険?バターは大丈夫なの?

公開日: : 最終更新日:2015/01/24 健康

アメリカの食品医薬品局(FDA)は
トランス脂肪酸に対して、
規制することを発表しました。

2013年現在、
特に、日本では規制などありません。

外国では禁止されたり、制限されている
食品の成分が、日本では野放し??

本当に大丈夫なの?!
安心できるのでしょうか?

トランス脂肪酸の危険性について
いろいろ調べてみました。

トランス脂肪酸について、少し知識のあるひとは
マーガリンさえ、食べなきゃいいんでしょう?

もしかしたら、そう思っているかもしれません。

そう思っている人には、絶対知ってほしい
トランス脂肪酸についてです。

トランス脂肪酸の何が危険なの?

どうして、アメリカではトランス脂肪酸を
規制するのでしょう?

理由は、心臓病の原因になるからです。

ハート

トランス脂肪酸は、液体の油を固体に
変えるプロセスで生まれる分子です。

この分子が体の中にはいると
血液中の悪玉コレステロールを増やして
善玉コレステロールを減らしてしまうのです。

その結果、摂取しすぎると、
動脈硬化が進行したり、心臓病になりやすくなるのです。

トランス脂肪酸の含まれる食品は?

日本では、トランス脂肪酸=マーガリン
イメージが強いようです。

クロワッサン

しかし、マーガリンだけではなく
バターにも含まれています。

意外でしたか?

バターマーガリンだけではなく、
加工食品ではない牛肉などにも含まれています。

プロセスチーズナチュラルチーズ
生クリームにも含まれています。

お家で料理をするときに使う
市販のカレールウや、ハヤシルウにも
トランス脂肪酸が、高い割合で含まれています。

農林水産省が
トランス脂肪酸が含まれる食品の
含有量について、HPで発表しています。

資料はコチラ⬇
食品に含まれる総脂肪酸とトランス脂肪酸の含有量

ぜひ、これに目を通してほしいと思います。

マーガリンやショートニング
含有量が高いために目立っているだけなのです。

わたしたちが、日頃食べている
さまざまな食品に、トランス脂肪酸は
実は、含まれているのです。

心臓病の原因になるかもしれない成分を
知らず知らずのうちに食べている?

そんな心配が、頭をよぎるかもしれません。

トランス脂肪酸の規制の背景

アメリカでは、FDAが全国レベルで、
トランス脂肪酸の規制に、取り組む前に、
自治体レベルで、規制は始まっていました。

ニューヨークでの、取り組みを見てみましょう。

2006年、ニューヨークは
レストランや飲食店に対して、
トランス脂肪酸の規制をはじめました。

レストラン

0.5 g以上のトランス脂肪酸を含む
水素添加植物油脂、ショートニング、マーガリン
などの食品を、保管、使用または提供してはならない

このようなお達しをだしたのです。

レストランなどで、外食するときには
わたしたちは、お店が
どんな種類の油を使っているのかわかりません。

知らず知らずのうちに、
外食先で、トランス脂肪酸を
多量に摂取している危険性があります。

カリフォルニアでも同様です。

カリフォルニアの場合、
段階的ではありますが、最終ゴールとして、
トランス脂肪酸を禁止する。

厳しい措置をとっています。

自治体が
わたしたちのかわりに
トランス脂肪酸を取りすぎないように
見張ってくれている感じがしませんか?

ニューヨーク市の行政当局は、
飲食サービス業者に対する規制を行うことで、
市民の健康を守るとの説明をしています。

トランス脂肪酸を知らないうちに摂取?

日本では、外国と比較して、トランス脂肪酸の
摂取量は少ないと言われています。

その理由が、食生活の違いです。

あなたの食生活は伝統的な日本食ですか?

確かに
毎日、⬇のような食生活をしていたら
トランス脂肪酸の摂取は、限りなく0に近いはずです。

朝食:納豆 ごはん みそ汁
昼食:そば おにぎり
おやつ:大福
夕食:煮魚 ごはん みそ汁 ほうれん草のおひたし 漬け物

ごはんとみそ汁

でも、もしかしたら、
あなたの場合は、こちら⬇の食事に、近くないですか?

朝食:クロワッサン コーヒーにフレッシュをいれて
昼食:唐揚げ定食
おやつ:菓子パイやクッキー
夕食:市販のルウで作ったカレー

クッキー

このような食生活をしていたら
気づかないだけで、トランス脂肪酸
かなり摂取しています。

日本でも
企業や食品メーカーのなかには
自主的に、トランス脂肪酸の低減に取り組んでいる
ところもあります。

ファーストフード店の一部は、トランス脂肪酸の多い
ショートニングの使用をやめたお店もあります。

しかし、すべては、企業や飲食店しだい。
企業努力に頼っている印象です。

実際に、どれくらいトランス脂肪酸を
自分がとっているのかは、わからないのです。

日本では、今のところ
トランス脂肪酸に関しては
個人の判断に委ねられています。

マーガリンが危険なんでしょう?
うちは、バターに切り替えたから大丈夫。

そのように特定の食品だけに注目して、
終わっていませんか?

食生活が西洋化している日本です。

トランス脂肪酸の危険から
本当に自分の身を守るためには
全般的な日頃の食習慣をふりかえってみる。

そこが大切だと私は感じます。

あなたはどう思いますか?

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