句読点の使い方!小学生の子供に聞かれたら?
公開日:
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最終更新日:2019/08/27
本
文章を書かないと、ついつい忘れてしまう
句読点の使い方。
私は、このブログを書いていますが、時々、悩んでしまいます。
小学生の子供に「、」「。」の使い方を自信をもって教えられますか?
私は、正直なところ自信がありません。
これを機に、一緒におさらいしませんか?
では、いってみましょう!
句点(くてん)の打ち方
まずは、句点(くてん)からです。
まるの方ですね。
こちらは、てんに比べて、わかりやすいですよね。
句点は、文章の終わりを示す◯のことだよ。
小学生には、そのように教えればわかってもらえるはずです。
せっかくなので、もう少し句点について、突っ込んで調べてみました。
これは、教える大人が知っておくべきポイントです。
句点(くてん)の注意点
1. 文の終わりに打たないケース
文の終わりに打つのは基本です。
ただし、以下の場合は必要ありません。
- 見出し
- 箇条書きの見出し
- 文書タイトル
例をあげると
見出し: 小遣いの予算「合理化」を検討
箇条書きの見出し: 家計の状況
文書のタイトル: 我が家の予算の件(決定事項)
⬆このような場合は、句点は打ちません。
レポートなどを作成する場合は見出しやタイトルをつけることが多いので、ついつい『。』をその後につけないようにしないといけません。
2. 文末が( )で終わるときは、 ) のあとに打ちます
◯: その件は納得済み(37ページ参照)。
X: その件は納得済み。(37ページ参照)
3. 「 」の会話文には、句点はつけません
◯: 「おこづかいが1万円減った」「困ったよ」
X: 「おこづかいが1万円減った」。「困ったよ」。
X: 「おこづかいが1万円減った。」「困ったよ。」
ただし、段落の最後が会話文で終わる場合は、最後に句点を打ちます。
◯: 「おこづかいが1万円増えた」。 → 次の段落へ
改行して、次の段落へと移ります。
段落中に会話文がある場合は、 」 のあとに打ちます。
◯: ~「おこづかいが減らされたよ」。磯野家の家計は、厳しいようです。
X: ~「おこづかいが減らされたよ」磯野家の家計は、厳しいようです。
4. 「 」( )が続く場合、最後に句点はいりません
◯: ~「おこづかいの値上げを要求したい」(磯野家・マスオ)
X: ~「おこずかいの値上げを要求したい」(磯野家・マスオ)。
ただし、段落末が会話文で終わる場合は、最後に句点を打ちます。
~「おこづかいの値上げを要求したい」(磯野家・マスオ)。
→ 次の段落へ
5. 文末が疑問符(?)または感嘆符(!)の場合、句点は不要です
そのあとに文章が続く場合、全角スペースを1つ挿入します。
◯: 困った! 給料が下がった。
X: 困った!。給料が下がった。
◯: どうもおかしいな? どうしてなんだろう。
X: どうもおかしいな?どうしてなんだろう。
どうでしょうか?だんだん、複雑になってきました。
句点は楽勝だと思っていましたが、深く調べると、思うより難しいです。
私は、今までに、かなり間違った使い方をしていることがわかりました。
ただし、ここまでのレベルは小学生には必要ないはずです。
混乱させてしまいます。
- 文章の終わりに、◯をつけることを忘れない
- 段落が新しくなる前には◯をつけることを忘れない
まずは基本を覚えるために、このように指導してあげればいいのでは?
読点(とうてん)の使い方
次に読点(とうてん)です。
正直に告白すると、これに関しては私も悩むところも多く、自信がありません。
今書いている文章でも、正しく読点を打てているかは謎です。
しかし、調べてみると、読点の打ち方は、規則として確立しているわけではないようです。
子供には、「、」は文章が読みやすくなるように打つのだよと、まずは教えて上げましょう。
声を出して読んでみて、自然に区切るところが読点のはずです。
例えば、この文章を読んでみてください。
- もももすももももものうち
- ももも、すももも、もものうち
「、」がはいるだけで、2番目の文章のほうが、すごく読みやすくなりますよね。
「、」はそのためにあるのだよ。
そう教えてあげれば理解しやすいのでは?
さらに、読点の打ち方で、意味が変わる場合があることをわかってもらえれば、さらにいいでしょう。
2つほど、例文を考えてみました。
例文1)
あゆみちゃんはいしゃがきらいです。
この文章のどこに、「、」が入るかで
あゆみちゃんの嫌いなものが変わってしまいます。
- あゆみちゃん、はいしゃがきらいです。
- あゆみちゃんは、いしゃがきらいです。
例文2)
彼は悲しそうに泣いている友達を眺めた。
「、」の位置で、誰が悲しそうなのかがはっきりします。
- 彼は、悲しそうに泣いている友達を眺めた。
- 彼は悲しそうに、泣いている友達を眺めた。
はじめの文章では、悲しがっているのは友達。
次の文章では、悲しがっているのは彼。
誰が悲しがっているのか? 意味が違ってきます。
このように、読点のおかげで文章の意味がはっきりして、わかりやすくなることをわかってもらえるといいでしょう。
一緒に読んでみて、意味の違いを教えてあげるといいと思います。
最初に読点については決まりはないということを述べましたが、規則性は多少あります。
小学生が覚えるべき、読点の基本となるものをまとめてみました。
2. 接続詞のあと そして、しかし、だが、
3. 時を表す言葉のあと 日曜日に、 13日に、〇〇したとき、
4. とのあと と、〇〇が言った。
5. するのあと 〇〇したから、〇〇したので、〇〇すると、
声を出して読んでみて、自然に区切るところが読点です。
例外は、もちろんあります。
しかし、例外を子供に教え始めると混乱します。
低学年のうちは「こういう規則がある」という基本を教える。
そして、一緒に本を読みながら、文章の意味を考えながら、覚える方法がおすすめです。
規則やルールを教え込むより、自然に読点の位置を音読することにより、つかめるはずです。
ここからは、教える大人のためのアンチョコを少し書きますね。
1. 誤解を避けるために打つ
きれいな青い服を着た少年
↓
きれいな、青い服を着た少年
読点を打つことによって、「きれいな」が「青い服」に
係るのではなく、「少年」に係ることが、わかります。
綺麗なのは服なのか? 少年なのか?
子供に教える時には、クイズ方式にしてもいいかもしれませんね。
2. どこに、文章が係るかをはっきりさせる
今朝早く待ち望んだ花が咲いた。
↓
今朝早く、待ち望んだ花が咲いた。
読点のおかげで、「今朝早く」が「花が咲いた」
に係ることがはっきりします。
3. 2つの語句を等しく装飾できる
老人が多く住むA地区とB地区では医療が課題だ。
↓
老人が多く住む、A地区とB地区では医療が課題だ。
A地区とB地区のいずれも老人が多いことがはっきりとします。
4. 読みやすい文にできる
サンドウィッチには、ハムたまごベーコンレタスからしマヨネーズがはいっています。
↓
サンドウィッチには、ハム、たまご、ベーコン、レタス、からし、マヨネーズがはいっています。
列挙する語句の間にいれることで、読みやすい文章になります。
どうでしたか?
大人の私ですら、まだまだ、悩むところが多いです。
子供の場合は、理屈より感覚で覚える方が本を好きになり、国語の勉強も嫌いにならずにすむはずです。
理屈やルールで教えるより、一緒に本を読んで、自然に覚える方がいい気がします。
たくさんの本を読むことが、正しい句読点の打ち方を学ぶことにつながると思います。
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