ANAビジネスクラス搭乗記 NY↔️東京の長距離線の感想!
ANAの長距離線、NH109便とNH110便に搭乗しました。
飛んだのは東京(羽田)ーニューヨーク(JFK)間になります。
前から気になっていたANA『The Room』のビジネスクラスです。
果たして、ANAの長距離線のビジネスクラスの乗り心地はどうだったのでしょう?
正直にレビューしていきたいと思います。
The Roomの正直なレビューと感想
まずは、正直な感想からいきたいと思います。
2022年の段階で最高のビジネスクラス!
今や、フルフラットがビジネスクラスの標準装備となりつつあります。
ビジネスクラスのシートが180度水平になるのは当たり前の感じでしょうか?
そんな中、ANAのプライベート感が半端ではないのです。
飛行中はスライディングドアを閉めることにより、個室に近くなります。
近いと微妙な表現をしたのは、上からは覗くことができるので、完全な個室とは違うからです。
裸になったり(笑)、着替えなどしようと思わなければ、大丈夫。
プライバシーのある個室となります!
シートが横に広く、圧迫感が全然ない。
どの航空会社のビジネスクラスに乗っても、最近は前の空間が狭いと感じることは稀です。
となると、広さをより感じるのは、シートの横幅が重要となります。
ANAのビジネスクラスの空間は、JALのビジネスクラスに乗ったときに感じたような狭さは全然感じません。
前回、JALのビジネスに搭乗した時の感想はコチラ↓
JALのビジネスクラス搭乗記
ANAのザ ルームのシート及び空間は暫定1位!
シートは二人並べそうな広い空間なのです。圧迫感がありません。
『The Room』という名前に恥じないビジネスクラスだと思います。
まさに空飛ぶ『お部屋』の空間です。
ファーストクラスっていらないのでは?と思えるくらい素晴らしいビジネスクラスです。
そして、次に私が感じたのが、照明の素晴らしさです。
読書灯をはじめとして、モニター周りにも照明が付いていて、明るさの調整も細かくできます。
今まで飛行機に乗っていて、照明を気にすることはありませんでしたが、ANAにのり、照明が重要なことに気付かされました。
照明により、疲れやストレスの感じ方が変わってくるのを初めて感じました。
素人の私でも感じるくらいですので、照明器具や明るさの調整に関しては、きっと力が入っているのでしょう。
ちょっとだけ気になったのは、照明を調整するときに、優しく、少しづつあかりが消えるので、短気な人だと、イライラするかもしれません。
最後に、エンターテイメントを重要視する人にも朗報です。
24インチで4Kのモニターで映画やドラマを楽しむことができます。
モニターが大きいので、映画を見ていても、まるで自宅気分になれます。
ドアを閉めて、ノイズキャンセリングのヘッドフォーンで映画をみたり、お食事をしたりしていると、飛行機に乗っているとは思えないのですが?
The Roomのスペックや特徴
ANAのビジネスクラス、実は種類がいくつかあるのです。
行き先やスケジュールによりビジネスクラスでもシートや配置が違うので注意が必要です。
ニューヨーク便の使用機材はB777-300ER。
利用したのは『The Room』ザ ルームと名前がついた、2022年の段階で一番新しいビジネスクラスとなります。
この機材(B777-300ER)のビジネスクラスは『The Room』と『ANA BUSINESS STAGGERED』2種類あります。
長距離線から従来のスタッガードからルームへと変更されています。
ロンドン線に続き、ニューヨーク路線にも新しいビジネスクラスが導入されました。
そして、国際線で『The Room』がどんどん採用されてきています。
そのうち、『The Room』がビジネスクラスの主流になるはずです。
ニューヨーク便の場合、全座席が212席。
そのうちの64席がビジネスクラスとなります。
このビジネスクラスの大きな特徴。
私なりにまとめると以下になります。
- 前向きと後向きを合わせた2方向に向いたシート配列
- 横に長いワイドシート
- スライドドアにより、個室に近いプライベートな空間
- 24インチの大型4Kモニター
The Roomに欠点はある?
私の中では、ANAのThe Roomは世界一のビジネスクラスです。
しかし、欠点がないわけではありません。
私が感じた欠点は大きく2つ。
座席の向きと複数で旅行する場合です。
座席は予約の段階で指定する方も多いはずですので、ちょっと気をつけてください。
少し辛口でいきますね。
座席の向き
後ろ向きの座席があります。
進行方向に向かい、前向きだけではなく、後ろ向きの座席が半分を占めます。
私は車酔いしやすいタイプですので、後ろ向きは酔うのでは?と怖くて、今回は往復とも前向きの座席を指定しました。
座席指定するときは注意してください。
前向きの座席
6、8、10、、、、偶数番号の列
『C』『D』『G』『H』のシート
後ろ向きの座席
5、7、9、、、、奇数番号の列
『A』『E』『F』『K』のシート
前向きを死守したい人は座席を予約するときに気をつけてくださいね。
ワイドシートが大きな特徴のビジネスクラス。
それが思わぬ欠点となることもあります。
窓側に座って、景色を楽しむのが趣味な方は座席予約に注意してください。
前向きのシートは『C』『H』どちらも窓から離れています。
前向きのシートは、席が通路側に近く、窓側に物置のテーブルや収納があります。
そして、シートが横にせり出しているので、実際に座る位置と窓の間にかなりの距離があります。
離着陸の際はシートベルトをしますので、窓へ体を寄せて、外を見ることが難しいです。
窓際でじっくり景色を楽しみたい場合は、後ろ向きの『A』と『K』のシートのみとなります。
これらのシートは座席が窓側に近く、通路側に収納やテーブルが配置されています。
2つ目の弱点はカップルなどの複数で利用する場合です。
飛行機に乗っている間もおしゃべりしたい。打ち合わせしたい。
そんな方も席の選択は重要となります。
中央の2席を予約して、パーテーションを開ければ、問題ないのでは?
そう考えている人は注意です。
『D』『G』の前向きの中央席だと、座席の位置がどちらも通路側にあります。
配置として、距離がありますので、かなり話しにくいはずです。
ラブラブのカップル(笑)で、ずっとおしゃべりしたい方は後ろ向きの『E』『F』しか選択がありません。
前向きでないとイヤ!
そんな場合は、通路を挟んで、『C』『D』あるいは『G』『H』のチョイスもあり得ます。
しかし、プライバシーにこだわった設計のANAのビジネスクラスの場合、通路と中央席がズレるようにジグザグに配置されています。通路を挟んでのおしゃべりは厳しいと思います。
唯一、前向きのシートで、通路を挟んで、座席が真っ直ぐな配置にあるのが、前方の6列目の席です。
6Cと6D、6Gと6H
同行者の様子が気になるので、たまにチェックしたいレベルでしたら、これらは選択肢になり得ます。
いずれにせよ、前向きのシートだと、おしゃべりを楽しみたいカップルには厳しいかと思います。
なるべく広い空間を作るために、前向きと後向きの座席が交互にくるのは仕方ないかもしれません。
もし、座席が全て前向きで、窓際のシートが全て窓寄りに配置されていたとしたら、『The Room』はパーフェクトなのに!!! 少しだけ残念です。
そして、小さな欠点として補足をすると、、フルフラットのベットにした場合、背の高い人だと、足先が少し窮屈に感じるかもしれません。
座る空間がかなり広いため、少しギャップを感じるかもしれません。
あと、私がやってしまった失敗を一つご紹介します。
フルフラットにする場合、座席全体が前にセリ出します。
テーブルのある空間の下にブーツを置いていたのですが、ものの見事に挟まれてシワクチャになってしまいました。
座席を前にスライドさせる際には、下部にモノを置かないように気をつけてくださいね。
The Roomのお食事は?
ビジネスクラスといえば、お食事を楽しみにされている方も多いかと思います。
すみません、私は飛行機に搭乗する場合、あまり食事を重要視していないので、食事の内容に関してはあまり感想がないのです。
JALもそうですが、ANAもミールサービス以外の間食が充実しています。
そして、日本食が恋しい人にはラーメンなども用意されているので、ポイントが高いかもしれません。
今回は往復ともステーキがメインの洋食を選びました。
もちろん美味しいので、文句はありません。
これはANAに限らず、全ての航空会社に感じるのですが、メインより、前菜や飲み物と提供される一口おつまみの方が力入っている上に、美味しいと感じるのは私だけかな?前菜を2種類食べれたら最高なのに!とすら思ってしまいます。
気づいたことは、テーブルが広い分、テーブルセッティングが綺麗に思えた。
ことくらいですかね(笑)
真っ白なテーブルクロスを真っ直ぐ綺麗にセットしてくれると、日系のエアラインだなあー。と感動します。
正直、機内食に関して、JALとANA、どちらが良いか? 私には判断できません。(笑)
お米に関していえば、炊き立てのご飯があるJALの勝ちでしょうか?
ちなみにANAの今回のフライトで、印象に残ったのは、パンにつけるオリーブオイルがめちゃくちゃ美味しくて、好みでした。コーヒーもJALより好みでした。
すみません、機内食の食レポは私には無理ですので、どうかご自身で乗って、判断してくださいませ。
The Roomのサービスに感謝
最後になりますが、私が搭乗したのは2021年の冬。
まだまだコロナによる規制が厳しい時期でした。
ニューヨーク便はガラガラ。
ビジネスクラスで10人以下、エコノミーで30人以下の搭乗人数でした。
いつも満杯のニューヨーク便です。
こんなに空席だらけは初めての経験でした。
客室乗務員の人数の方が客より多いのでは?という特殊なフライトでした。
コロナ禍の航空会社の厳しい状況が痛いほどわかる旅となりました。
フライトアテンダントの方と少しだけ、お話させていただいたのですが、ニューヨークでの滞在中は、極力、外出をしないようにしている。日本から持ち込んだ食品などで、食事を賄っているなど、コロナに感染しない行動を取られているのが印象的でした。
普段以上ストレスが多い状況だったかと思います。そんな中、笑顔でサービスをしていただきました。
担当の客室乗務員やパイロットの方々には、本当に感謝しかありません。
日常に戻ったら、『The Room』へ再度乗ってみて、違いがあるかどうか、確かめたいと思います。
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