台風の名前は日本では8号!アメリカでは?
公開日:
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最終更新日:2015/08/21
気候
ふと思ったのですが、日本では
台風は、〇〇号と番号で表します。
ということは、来年にも、
もしかしたら、8号という名前が、
再び、使われる可能性があるのでしょうか?
ややこしくないですか?
日本以外でも、同じように8号と言われているのでしょうか?
ナンバーエイトとかですかねえ???
台風の名前の付け方に、
何かルールがあるのか?
疑問に感じたので、調べてみることにしました。
日本での台風の名前の付け方
日本では、気象庁が、台風が発生した順に
台風番号を付けています。
台風8号などのように、
台風番号で呼ばれることが一般的です。
ということは、やはり、毎年同じ
名前の台風があっても、おかしくはないですよね。
どうやって、区別しているのでしょうか?
気象庁では、元号年と組み合わせて
「昭和60年台風第10号」のように表記して
区別するそうです。
天気図などでは、西暦の年の下2桁と
組み合わせて「台風8510」、「T8510」の
ように表記します。
これで、85年に発生した、台風10号と
いうことがはっきりします。
民間では、「第」を省略したうえで、
年号も省略して「台風10号」のように
呼ぶことが多いそうです。
これが一番、私たちに、なじみのある
台風の呼び方ですよね。
でも、じつは、省略されていた呼び方だったのですね。
アメリカで台風8号の名前は?
さて、2014年に大きな台風として、
いろいろなメディアで、報道された台風8号があります。
外国でも、さぞやニュースになったのでは?
試しに、アメリカのニュースを
拾ってみました。
ウォールストリート・ジャーナルの
こちらの記事を見てみてください。
1行目のヘッドラインでは、Typhoon Neoguri (タイフーン・ノグリー)
になっており、どこにも8号とは見当たりません。
日本:台風8号 =アメリカ:Typhoon Neoguri (タイフーン・ノグリー)
に変身です。
なんと、外国では、同じ台風でも
違う名称に、なってしまうようです。
番号はどこへ行ってしまったのでしょうか?
いったい、どうして台風の名前が違うのでしょうか?
さらに突っ込んで、調べてみました。
台風の名前と意味
ノグリーというのは、英語ではなく、
韓国語で、『たぬき』ということが判明しました。
アメリカで報道されているのに、
韓国語の台風の名前が使われています。
謎ですよね。
じつは、平成12年(2000年)から、
北西太平洋、南シナ海で発生する台風には
台風委員会が名前をつけることになりました。
台風委員会というのは、
中国、香港、日本、ラオス、フィリピン
韓国、タイ、カンボジア、マレーシア
ベトナム、マカオ、北朝鮮、シンガポール
上記のアジア13カ国に、
アメリカ合衆国が加盟する国際機関です。
それぞれの国から、それぞれの言語で
台風の名前を提出して、それらが順番に使われます。
日本語名だと、てんびん(Tembin)、やぎ(Yagi)
うさぎ(Usagi)、かじき(Kajiki)、くじら(Kujira)
などが命名されています。
それぞれの国が、台風の名前を提出して、全部で140個。
それが、台風が発生するごとに、
順番に使われます。
台風8号の場合は、韓国が付けたノグリーに
順番が回ってきたわけです。
140個の名前は、だいたい5年くらいで
一巡して、また同じ名前が使われるそうです。
公式としては、台風の名称は、
台風委員会が命名した名前を使うのが
正しい結論ということがわかりました。
そういう理由で、アメリカでの報道では、
台風委員会のつけたノグリーが、採用されているのですね。
しかし、日本が台風〇〇号と呼ぶように、
それぞれの国で、特有の言い方をするところは
日本だけではないようです。
フィリピンで、平成20年に、大きな被害を
もたらした台風を覚えていますか?
正式には、フンシェン (Fengshen)ですが、
フィリピン国内では、フランク (Frank)と呼ばれていました。
日本では台風6号になります。
同じひとつの台風で、たくさんの名前を持つことは
間違いなさそうです。
アメリカでは台風は女性?
台風委員会が、台風の正式名称を決めている。
それは理解できました。
これは、2000年から始まりました。
それ以前の台風は、誰がどうやって
名前をつけていたのでしょう?
気になったので、コレも調べてみました。
日本では戦前から、台風は番号で
呼ばれていました。
しかし、1947年から1953年のあいだは、
アメリカにより、台風の名前がつけられていたのです。
第二次世界大戦後の米軍占領下では、
英語の、女性名が台風につけられていました。
サンフランシスコ講和条約発効後の
1953年の台風3号以降は、番号順に戻っています。
アメリカ式の台風の名前の付け方は、
A、B、C順に女性の名前をつけています。
男女平等ではないという理由で、
1979年以降は、男女交互の名前が
使用されるようになりました。
ちなみに、アメリカでは、台風ではなく
ハリケーンになります。
これらの違いは、発生した場所の違いです。
北西太平洋にある、熱帯低気圧が『台風』です。
アメリカを襲う熱帯低気圧は、
『ハリケーン』になります。
アメリカでは、台風と同じように
ハリケーンにも人の名前をつけて呼んでいるようです。
ふとした疑問でしたが、調べると
いろいろおもしろことがわかりました。
ちょっとだけ、雑学の知識が増えた気がします。
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