しもやけは針で治るはホント？正しい治療法はコレ！

足先がジンジンする。
むず痒い。しもやけの季節がやってきました。

最近では、夏でもしもやけになる人がいて、
水虫と間違って、病院へ駆け込む人もいるとか。

しもやけの原因と、正しい治療法を知って
不快な症状とは早めにおさらばしましょう！

しもやけの原因

しもやけの原因は大きく３つに分けられます。

1.体質や遺伝

しもやけがどのような場合に発症するかは
まだ、わかっていない部分は大きいのですが、
遺伝的要因が大きいのは明らかです。

同じような環境でも、
家族に、しもやけ患者がいる場合のほうが
しもやけになる、割合は高くなります。

2.1日のなかでの大きな気温差

気温が5°前後で、昼と夜の温度差が
ある場合が一番、しもやけになりやすいです。

北海道のように寒いから、しもやけになる。
九州に住んでいるから、しもやけにはならない。

そういうわけではなさそうです。

温度が低い！寒い！ということより
昼と夜の温度差に気をつけるべきです。

3.手足周辺の湿度

手足が濡れていると、気化熱により
皮膚の表面温度が下がり、しもやけになりやすくなります。

日頃から、足先や指先が濡れたら、
指と指の間など、ふき忘れがないように
しっかり乾燥させることが大切です。

原因はそれぞれですが、いずれの場合も
しもやけは、体の末端の血行が悪くなることで発症します。

しもやけを針でさすとどうなる？

昔から伝わる、しもやけの治療法で
しもやけに針をさすという方法があります。

これは効果があるのでしょうか？

しもやけでうっ血した部分の血を抜くと
しもやけが治ると聞いて、針を刺す人も
いますが、これは絶対にやめてください。

血を抜くと、かゆみや、赤く腫れ上がった部分が
治まって、しもやけが治った！

そう思う人もいるようですが、間違いです。

一時的に症状が治まるひともいますが、
根本的な治療にはなりません。

それどころか、針から、バイ菌が入る可能性が高く、危険です。

しもやけの正しい治療法

それでは、しもやけを治すには、どうすればいいのでしょうか？

しもやけは、体の末端の血行不良から発症するので、
それを解消してあげればいいのです。

• 手足の温度が下がらないようにする。
• 血行不良を解消する。

この２つが根本的な治療法になります。

手足の温度が下がらない為には

• 冷えすぎない服装をする。
• 手袋、耳あて、靴下などで、冷たい外気にさらさない。
• 水に濡れたり、入浴後は、しっかりとタオルで水分を拭き取る。
• 洗い物などは温水で行い、ゴム手袋などを利用する。
• 靴下などは二枚重ねて履く。

血行をよくする為には

• 締め付けない靴を履く。
• しもやけ周辺の皮膚をやさしくマッサージしてあげる。
• 半身浴などで全身をあたためる。
• ストレッチやウォーキング
• 体をあたためる飲み物を飲む。
• ビタミンEを含む食品やサプリメントを摂取する。
• 漢方薬を飲む。

などの方法があります。

体の血行不良を改善するには？

体の末端が冷える症状に
悩まされる人は、特に女性に多いですね。

血行不良はしもやけの敵！

血行不良を改善する、３つの方法を紹介します。

ビタミンE

ビタミンEは、 油、種実類、魚卵に多く含まれており、
血流をよくする働きをします。

モロヘイヤ、カボチャ、アーモンド、すじこ、いくら、たらこ
いわし、うなぎ、うに、とうもろこし油、なたね油

食事に、ビタミンEを多く含まれる食品を、
とりいれてみてはどうでしょう？

漢方薬

体質的に冷え性の人には、漢方薬もいいですね。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯（とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう）、
温経湯（うんけいとう）、当帰芍薬散（とうきしゃくやくさん）、
真武湯（しんぶとう）、人参湯（にんじんとう）、「五積散（ごしゃくさん）

などが、しもやけに効果があります。

⬆はしもやけによいと言われる漢方薬です。

日頃から、冷え症に悩み、体質が虚弱で、寒冷によって血行障害をおこし
下腹部、四肢などに痛みを訴える人に、向いている漢方薬です。

しょうが

しょうがは、体を暖める代表選手ですね。

生姜湯、しょうが紅茶、飲み物にすれば
定期的に摂取できて便利です。

いちいち、しょうがをおろすのが、面倒くさい私は
大量のしょうがを、いっぺんにおろして、
小分けに冷凍して、使っています。

そのまま、お湯にポンといれて、
はちみつを加えて、飲めるので便利ですよ。