脳梗塞の前兆とは?どんな症状がでるの?予防はできる?
脳梗塞の前兆があるのを知っていますか?
実は、脳梗塞の前兆の段階で治療も可能なのです。
脳梗塞の前兆として
どんな症状がでるの?予防はできるの?
もしも、の場合に備えて
あなた自身や大切な家族のために
知っておいても、損にはなりませんよ。
脳梗塞の前兆
さっそく、脳梗塞の前兆から、みていきましょう。
- 急に言葉が出なくなる
- ろれつが回らなくなる
- 顔がゆがむ
- 口元がしびれる
- 手足の片側に力が入らない
- 片目が見えなくなる
- 両目で見ても、片目で見ても視野の半分が見えなくなる
脳梗塞の前兆の代表的なものを拾ってみました。
私は、この前兆を、口・顔・半分で覚えています。
口 → しゃべりにくい
顔 → 表情に違和感がある
半分 → 半分だけ見えない。半分だけ力が入らない。
この前兆は、他人からみても
比較的、気づきやすいのが特徴です。
アナウンサーのろれつと、表情がおかしいのを見て
テレビの視聴者から「脳梗塞ではないか?」
心配の声が届いた例もあります。
ここからも、わかるように
自分だけではなく、家族や周りの人の
脳梗塞のまえぶれに気づくことができます。
⬆にあげた、脳梗塞の前兆症状を、
一過性脳虚血発作(TIA)といいます。
脳梗塞患者の、20~30%にTIAが見られる
というデータがあります。
脳の血管のなかに、血栓が詰まることが原因で
TIAが起きるのです。
ただし、血栓は、すぐに溶けるために
症状は収まってしまいます。
TIAを放っておくと、
3ヵ月以内に、4~20%のひとが脳梗塞を起こし、
その半数は、48時間以内におこるといわれています
脳梗塞とは?
脳梗塞とは、簡単に言うと
脳の血管が詰まって、
血流がストップしてしまう病気のことです。
脳組織に血流がないために、酸素不足、
あるいは栄養不足のために、脳が壊死してしまうのです。
脳の壊死部分によって、
片側麻痺、意識障害、言語障害といった後遺症がでてきます。
脳卒中と脳梗塞の違いは?
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など
脳の血管の病気をまとめて脳卒中と呼びます。
- 脳梗塞は脳卒中の一部といえます。
- 脳卒中のなかでは、7-8割が脳梗塞です。
脳梗塞の前兆の段階で治療ができる?
脳梗塞は命にかかわる危険な病気!後遺症も怖い!
TIAの段階で、脳梗塞にならないように治療ができます。
早めに治療を開始することで、脳梗塞の予防になるのです。
実際にどんな治療になるのでしょうか?
血栓を作らないよう、予防のために長期にかけて、
薬を飲むことがおもな治療法になります。
血液をサラサラにするために
抗血小板薬や抗凝固薬が使用されます。
ひと昔前は、脳出血などの副作用が心配されたり、
採血などの検査が必要でしたが、
次々と新薬がうまれて、改良されています。
TIAの段階でも、脳梗塞と同様に緊急を要する治療が必要です。
早期発見!早期治療!ここが重要です。
TIAや脳梗塞の受診は、神経内科になります。
しかし、すべての病院の神経内科が
脳梗塞を診てくれるわけではありません。
TIAが発症してから、48時間以内に脳梗塞になる
危険性は非常に高いのです。
時間が勝負になります。
いざというときのために、自宅近くの病院を知っておく。
これも大切でしょう。
脳梗塞を予防するには?
脳の血管を詰まらせるのは、血栓と呼ばれる血の塊です。
血栓はおもに、血液の粘度が高くなることで生じます。
血液ドロドロは健康に悪い!といいますよね。
脳梗塞の予防にも、このドロドロは良くないのです!
ドロドロの原因は、
高血圧、糖尿病などの生活習慣病です。
ほかにも、たばこ、ストレス、運動不足などが要因になります。
脂肪や糖分の過剰摂取、カロリーオーバーの食生活を
長らく続けていると、血液がドロドロになり、
やがて、脳の血管を詰まらせる血栓へと、変化してしまいます。
遺伝や加齢という要因もあるが、生活習慣を改めることで、
理論上は、8割のTIAや脳梗塞を予防できる。健康診断で自分の数値を知り、
基準値を超えているなら、リスクが高まっていることを自覚したい
お医者さんはこのようにアドバイスします。
健康的な食生活や生活習慣!
まずはこれです。
意外かもしれませんが、
夏は脳梗塞の発症が増える時期と知っていますか?
脳卒中は、寒さが厳しい冬に多いのですが、
脳梗塞に限ると、夏の発症が多いことが明らかになってきました。
夏に脳梗塞が多くなる、大きな原因は、体の水分不足です。
水分補給が追い付いていないと、血液がドロドロになるのです。
定期的に、水分を補給することが必要です。
同じ理由で
夜間に、脳梗塞を発症するケースが多くなっています。
睡眠中に汗をかいて、多くの水分が失われてしまうのです。
知らず知らずのうちに血流が滞るのです。
健康的な生活習慣とまめな水分補給
このふたつにまさる、脳梗塞の予防法はないようです。
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