天気雨はなぜ起こる?吉報の意味なの?英語で狐の嫁入りは不吉な予感?
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気候
天気雨
『狐の嫁入り』とも言われます。
晴れているのに、雨が降るという不思議な現象です。
スピリチュアルの世界では、天気雨は吉報をもたらすと言われているそうです。
どうして、天気雨が降るのか?
どうして、吉報をもたらすのか?
そのわけを調べてみることにしました。
天気雨はなぜ?
天気雨はなぜ降るのか?
その大きな理由は雲の種類と上空の風にありました。
雨を降らせる雲には2種類あります。
「乱層雲」と「積乱雲」です。
天気雨に関係するのは、積乱雲の方です。
積乱雲は入道雲、雷雲とも呼ばれます。
モクモクとした夏の季節に見られる雲ですね。
この雲は、にわか雨や夕立のように、短い時間に、激しい雨を降らせる特徴があります。
そして、積乱雲は、長くても1時間くらいで消えてしまう特徴があります。
とても、消えやすくて、長持ちしない雲なのです。
天気雨の1つ目の理由は、雲が風で流されてしまうから!
雨は雲から発生して、雨雲となり、そこから、降ってきますよね。
- 雨が空から落ちてくるタイミング
- その雨が地面に落ちてくるタイミング
この2つのタイミングに時差ができるのです。
空から雨が落ちてくるタイミングに、上空で強い風が起きると、雲は流されてしまいます。
しかし、雨はすでに発生しているせいで、地上では雨が降るというわけ。
雲は風に流されて、なくなっており、雨を感じる段階では、頭上には、太陽が出ているというわけです。
風のせいで、雲がよそへ移動して、雨が地上で降るタイミングには、私たちの目には見えなくなっているだけなのです。
天気雨の2つ目の理由は、雲の種類によると、消えやすいものがある!
そして、風がなくても、雲自体が自然に消えてしまう場合もあります。
積乱雲は消えやすいという特徴があります。
雲から雨を降らせた後、すぐに消えてしまうことも珍しくないのです。
対流雲という種類だと、10分ほどしか寿命がなく、すぐに、消えてしまうそうです。
とても、儚い(はかない)雲なのですね。
天気雨の3つ目の理由は、遠くの雨が流されてくるから!
山間部などで、起こりやすい天気雨の理由がこれ!
遠方で降った雨が、強い横風に流されてきてしまい、別の場所で、天気雨になるのです。
山越えの風に、雨粒だけが、風に乗って、晴れた場所へ飛んでくるというわけです。
他の理由として、、、
小さな雲が雨をふらせたからという場合もあります。
小さな雲から降ってくる雨ですから、そのまわりには、当然、太陽は見えています。
天気雨の意味
スピリチュアルの世界では、天気雨は幸運の印だそうです。
これから、良いことが起きる予兆であるのだとか!
その理由は、はっきりとは見つかりませんでしたが、どうも『狐の嫁入り』と関係がありそうです。
狐といえば、『お稲荷さん』が思い浮かびます。
お稲荷さんは、私は商売の神様と思っていたのですが、、、
もともと、お稲荷さま=稲荷神(いなりのかみ、いなりしん)は、稲を象徴する、穀霊の神、農耕の神だそうです。
日本では農耕神である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)と稲荷神は同一視されています。
狐は稲作の害獣となるネズミを捕って食べるので、農家にとっては喜ばしい動物。
つまり、豊作を象徴する動物なのです。
おまけに、太陽が出ているのに、雨が降る天気雨。
太陽も雨も農業にとっては、両方とも、とても大事で必要なもの。
それが同時にもたらされると考えたら、めでたいですよね。
天気雨は農業にとって、豊作を期待させられる存在なのかもしれません。
そこから、天気雨=狐の嫁入り=吉をもたらすもの
そうなったのでは? というのが私の予想です。
そして、もう一つの想像ですが、、、
虹は、世界中で、幸運のシンボルとして、知られています。
天気雨の直後に、虹を見ることは多いですよね。
天気雨と虹はセットになっていると言っても過言ではありません。
そんなとこからも、天気雨は吉報と思われるのかも???
天気雨は英語で何?
天気雨は、英語で、Sun Shower (サンシャワー)になります。
Sunshowrと綴りをつなげて、一語で表現しても大丈夫です。
アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、英国で使用されていますが、辞書には、あまり載っていない、ちょっと不思議な単語です。
外国で天気雨という自然現象はないのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。
世界中で見られます。
天気雨が降ると、虹が見られることが多くありませんか?
ハワイに行ったことがある人はご存知かもしれませんが、ハワイは『虹の州(rainbow state)』と言われるくらい虹をよく見ることができます。
そして、ハワイで虹と同じくらいに多いのが、天気雨です。
太陽が低い位置にある時に、天気雨が降ると、虹が発生しやすくなるそうです。
そして、ハワイといえば、貿易風(トレードウィンド)やコナウィンドなどの風。
最初の章で説明したように、強い風が上空で吹くことにより、天気雨は起こりやすくなります。
そんなわけで、1年中、強い風に恵まれているハワイでは、天気雨にも恵まれるのです。
ちなみに、ハワイでは天気雨のことを『ゴーストレイン(ghost rain)』と呼ぶそうですよ。
狐の嫁入りは英語では不吉?悪魔?
日本で、狐の嫁入りと呼ぶように、他の国で面白い呼び方はあるのでしょうか?
調べてみると、面白いことがわかりました。
天気雨を表す言葉には、世界共通の似たような言い回しがあったのです。
その共通点は大きく分けて3つ。
- トリックスター(いたずら好きな、頭の良い動物や生き物)
- 結婚
- 悪魔
日本の場合は、トリックスター=きつね、そして、2番目の結婚のパターンですね。
なんと、ブラジルでも『きつねの結婚式』と日本とまるで同じ、言い回しを使っています。
そして、フィンランドでは「キツネが入浴している」とキツネがお風呂に入ります。
キツネを使うのは、日本だけではないのです。
他にどんな動物が言い回しに使われるのか?
いくつか調べてみました。
ロッコ、アルジェリア、チュニジアでは、「オオカミの結婚式」
バングラデシュ「叔父のキツネが結婚しています」
ネパールでは「ジャッカルの結婚式」
ブルガリアでは、「クマが結婚する」
エチオピアとエリトリアでは、「ハイエナが出産している」
お隣の韓国では、「オスのトラがキツネと結婚し、キツネを愛していた雲が太陽の後ろで泣いています」なんと、トラときつねの2つの動物が出てきます。
そして、3番目の悪魔が出てくる言い回しは?
アメリカの南部では、”the devil is beating his wife.” 「悪魔が妻を殴っている」
一方、テネシー州の一部では”the devil is kissing his wife”「悪魔が妻にキスしている」
同じアメリカの南部でも、言い回しの意味が正反対なのが、面白いですね。
アメリカの近くの、カリブ海周辺の国でも悪魔が使われています。
ジャマイカでは、「悪魔と妻が戦いをしている」
キューバでは「悪魔の娘が結婚している」
ドミニカ共和国やプエルトリコでは「魔女が結婚している」
悪魔や魔女は出てきますのが、結婚したり、殴ったり、意味合いは大きく違います。
これを聞くと、少なくとも、妻を殴る悪魔と表現する、アメリカの南部では、天気雨が吉報をもたらす雰囲気は0ですね。
日本では吉報の天気雨(狐の嫁入り)は不吉な予感しか感じられません(笑)
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