五月病とはどんな症状?対処法はある?
公開日:
:
最終更新日:2015/03/16
病気
4月は、新しいことが始まる季節。
新社会人として、
はじめて、働き始めたあなた。
どうですか?
新しい環境になじめましたか?
学生時代と違った、厳しい世界で
ちょっと、戸惑いもあるかもしれません。
研修などで、
あっという間の、1ヶ月だったはずです。
そして、やっと、5月になりました。
なんだか、最近、調子がでない。
疲れが、溜まってきたのかな?
『もしかしたら、五月病というやつなの?』
そんな不安が、ちょっと、よぎります。
そもそも、五月病とは?
どんな症状をさすのでしょうか?
そして、もし、病気になったら、
どんな対処ができるのか?
不安を感じていたら、ひと休みして、
チェックしてみてくださいね。
五月病とは?
じつは、五月病(ごがつびょう)という
病気はありません。
新しい環境に、適応できないために
体や心が、不調におちいっている状態をさすのです。
病院へ言っても、『五月病』という病名は
つけられません。
医学的には、『適応障害』『うつ病』が
正しいのです。
しかし、待ってください!
新しい環境に馴染めない。
そんな人は、世の中にたくさんいます。
というか、よほど、図々しくないかぎり
新しい環境で、緊張したり、
気を使ったりするのは、当たり前なはずです。
それなのに、簡単に、『適応障害』や
『うつ病』なんて、診断されたら、、、、
世の中、五月病だらけになってしまいます。
五月病の症状
新しい環境に馴染めない。
多くの人が、そう感じるはずです。
しかし、五月病だと、本当に言えるのでしょうか?
まずは、次の項目が当てはまるか?
チェックしてみましょう。
五月病チェックリスト
- 朝起きて、布団の中から出るのがつらい
- ヒゲ剃り、化粧などの身だしなみを整えるのが面倒だ
- 食欲がない
- 動悸
- 腹痛
- めまい
- 頭痛
- ひどい肩こり
- 疲れやすい
- なんだかだるい
- 仕事の作業効率が悪くなった気がする
- 「自分はダメだ。」と、マイナスに考えがち
- 仕事のミスが増えた
- ものごとに集中できない
- 人と会うのが億劫に感じる
- 夜、なかなか寝付けない
- イライラしたり、焦ったりしやすくなった
どうでしたか?
いくつくらい、当てはまりましたか?
もしかしたら、ほとんどの項目が当てはまった。
そんな人もいるかもしれません。
しかし、ここからが、重要なところです。
このような症状を感じても、1〜2ヶ月くらいで
自然によくなるはずです。
五月病は、基本として、一過性で
自然に治るものなのです。
なので、たくさんの項目に当てはまっても
あせらずに、まずは、時間が解決してくれることを待ちましょう。
五月病になりやすいタイプ
五月病は、ある意味、風邪のようなものです。
かかったかな? そう思っていても、
時間の経過とともに、自然によくなります。
しかし、風邪をこじらせて、肺炎になる人が
いるように、時間がたっても、治らない人もいます。
その場合は、最初の章で説明したように、
『適応障害』や『うつ病』という病名を診断される
ことが、多いようです。
2ヶ月たっても、体や心の調子が悪いままだったら、
専門のお医者さんに診てもらいましょう。
科としては、心療内科、精神科クリニックになります。
メンタル科は、ちょっと行きにくい。
そう感じたら、最初は、内科のお医者さんに相談して
専門の先生を紹介してもらうこともできます。
なかなか、症状が治まらなくても、
風邪が長引いているのかな? それくらいの気持ちで
専門のお医者さんに診てもらってはどうでしょう。
五月病になりやすいタイプとは?
一般的に、言われているのは、、、
- 几帳面
- 計画的で真面目なひと
- 完璧主義
- 責任感が強い
- 我慢強い
- 自分の感情を表すのが苦手
こんな人のほうが、五月病になりやすいそうです。
五月病への対処法
時間がたてば、自然に治ってしまう。
そんな五月病ですが、積極的に対処する方法もあります。
それを、いくつか紹介しますね。
体を動かす
特に、効果があるといわれるのが、
ウォーキングやジョギング。
一定のリズムで、体を動かすと
脳のなかにある、神経伝達物質の
セロトニンが増えます。
セロトニンが不足すると、
うつ病になりやすいと言われています。
体を動かして、セロトニンをアップ!
バランスのよい食事
セロトニンを、作りだす材料になるのが
必須アミノ酸の「トリプトファン」です。
肉、魚、大豆などのたんぱく質に、
トリプトファンは含まれます。
そして、ストレスがかかると、ビタミン類が
たくさん消費されます。
特に、ビタミンB郡、ビタミンCです。
おまけに、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が
不足すると、イライラすることが多くなるそうです。
たんぱく質が豊富な食事。
ビタミンやミネラルのバランスがよい食事。
日頃から、心がけたいものです。
睡眠
セロトニンは、睡眠ホルモンである
メラトニンと相対しています。
セロトニンが脳の覚醒(起きていること)を促し、
メラトニンには、睡眠作用があるのです。
この2つのバランスが崩れると
不眠症になったり、うつ病になりやすいと言われます。
不規則な生活や睡眠不足が、
これらのバランスを崩す大きな原因です。
土日は、疲れたので、寝だめをしたり、
休日前に、夜更かしをしてしまう。
そんなことをすると、体内時計が狂ってしまいます。
早寝早起きを心がけ、
寝る時間、起きる時間を規則正しくする。
そして、毎朝、太陽の光を浴びると、
セロトニンの量は増えるそうですよ。
サプリメント
体や精神にストレスがかかると、
体のなかで、ビタミンが消費されます。
とくに、ビタミンB郡!
ビタミンB群が不足すると、
うつ病になるともいわれています。
ビタミンB1が不足すると、疲れやすい。
ビタミンB2は、エネルギーの生成に不可欠。
ビタミンB6は、睡眠や神経に関わるビタミン。
ビタミンB12不足で、神経が過敏になり、憂鬱な気分になります。
ビタミンBの単体よりも、ビタミンB郡の
サプリのほうが、力を発揮してくれます。
ストレスに負けないために、ビタミンB郡!
サプリで摂取することができます。
そして、疲労感がとれない。脱力感を感じる。
そんなときは、ビタミンCのサプリを試してみては?
ビタミンCは、抗ストレスホルモンの生成に
関わりが深いのです。
不足すると、ストレスに対抗する抵抗力が弱まります。
外部からの刺激に対する、免疫力をあげる働きもあるので
不足すると、肉体にも影響が及び、風邪などの病気に
かかりやすくなります。
元気になるためのビタミンC!
この2つのサプリメントで対処してみては?
五月病のまとめ
最後になりますが、五月病は、
1〜2ヶ月の一過性のものです。
自然に治ることが多いのです。
しかし、生真面目なタイプだと
ついつい、仕事のことが気になり、
ぐずぐずと悩みすぎてしまい、
悪循環に落ち入ることに、、
休みの日は、仕事のことは忘れて、
思い切り、気分転換しましょう!
休みの日には、自分の好きなことをやって、
趣味に集中するのもいいですよ。
オフタイムを充実させる!
休みの日には、仕事から離れる!
それを意識して、オンとオフの切り替えが
うまくなれば、いつのまにか、
五月病の症状はなくなるはずです。
そして、長引きそうならば、ためらわずに
専門の助けをかりましょう。
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