サウナで痩せる効果は本当？いや、太る危険性があるかも！

フィンランドへ行って、すっかりその魅力に、はまってしまったサウナ。
日本では、男性専用のサウナが多く、女性には、まだ人気途上という感じです。

初心者女性サウナーとしては、もっと、日本でも、女性にサウナが広まればいいのになあ！と心密かに思っております。

ところで、女性といえば、ダイエット！もちろん、私も多いに、関心があります。
サウナって痩せそうなイメージがありませんか？
もし、大好きなサウナでダイエットできるならば、こんなに嬉しいことはありません。

そこで、サウナで痩せる効果は本当にあるのか？
真実を追求してみることにしました。

では、どうぞ！

サウナに痩せる効果はない

いきなり、結論から述べさせていただきます。

サウナで痩せることはありません！

ダイエットの公式はただ、ひとつ。

体に入ってくるエネルギー　＜ 体から出て行くエネルギー

入るエネルギーより、出るエネルギーを大きくするしかないのです。
これは、誰がなんと言っても、変わらない不変の法則です。

体に入ってくるエネルギー。これは言い換えれば、食べ物。
そして、体から出て行くエネルギー。つまり、カロリーを消費する活動ですね。

生きているだけで、カロリーは消費されます。
息をする。睡眠をとる。これだけでもカロリーは消費されるのです。

ダイエットで、運動やエクソサイズするのは、この消費カロリーを多くするためですよね。
消費カロリーをなるべく増やして、体に余っているエネルギー＝脂肪を消費する。これがダイエットの真髄です。

果たして、サウナで消費するカロリーはどれくらいなのでしょうか？
残念ながら、日本語でサウナでの消費カロリーは見つかりませんでした。

アメリカのフィットネスのサイトによると、サウナで消費されるカロリーは、じっと座っている場合の1.5〜2倍くらいということでした。

次に、タニタの消費カロリー早見表を見てみます。

じっと座って消費されるカロリーの記載はありません。
１番近いのが、『座って読書する』でしょうか？

30分間、座って読書すると、消費されるカロリーは、31〜55カロリーです。（体重によっての差になります）
これはあくまでも、一般的な数値ですので、厳密にいうと、体重だけではなく、筋肉量などでも消費カロリーには差があるはずです。

読書するカロリーの2倍として、計算してみます。

サウナに30分で、消費されるのは60〜110カロリーくらいです。

犬の散歩30分で、83〜147カロリー。
ガーデニング30分で、118〜210カロリー。

うーん、どうでしょうか？

サウナよりガーデニングした方が、必要なエネルギーが多いことがわかります。
近所を散歩した方が、サウナより消費カロリーは多いのです。

サウナで痩せるのには無理があるのが明らかですよね。

ちなみに、ジョギングは20分で110〜196カロリー消費されます。
サウナ30分とジョギング20分を比べると、だいたい2倍くらいのカロリー差となります。

やはり、楽をして痩せる方法はないですよね。
地道に運動などで、カロリーを燃やすのがダイエットの王道です。

サウナはダイエットの味方になる！

うーん、サウナ好きとしては、残念な結果ですが、ここで朗報があります。
サウナに入るだけで、痩せることはないが、サウナはダイエットの大きな味方になるのです。

痩せるのを手助けしてくれる効果があるのです。

私がサウナを大好きな理由のひとつめ。
サウナに入った日は深く眠れる。眠りやすくなる。

サウナで疲れたせいでしょうか？　その日はぐっすり安眠できます。
ウィスコンシン大学によると、7.7時間（7時間42分）の睡眠時間が一番太りにくいそうです。

じつは、睡眠とダイエットは深い関わりがあります。

睡眠時間が短い人ほど、甘いものが欲しくなることが学術的に証明されています。
レム睡眠量が減少すると、ショ糖や脂質など、太りやすい食物の摂取量が増加するのだそうです。

2016年に筑波大学が公式に論文として、発表しています。

サウナで眠りがよくなるのは、私の気のせいではありません。

サウナでは暑いサウナと冷たい水風呂（あるいは冷たいシャワー）を行き来しますよね。
本場、フィンランドでもサウナから冷たい海や湖に飛び込んだりします。

これを『温冷交代浴』といい、自律神経の働きをよくしてくれる効果があるのです。

サウナで温まりすぎた体を冷やすのは、気持ちが良いからだけではなかったのです。
温かいサウナでは自律神経のうちの、副交感神経が優位になって、リラックス効果が得られて、水風呂では、交感神経が刺激されて身体が興奮状態になります。

自律神経の働きをよくする効果がサウナにはあったのです。

最近は、この自律神経の切り替えがうまくいかない人がとても多く、寝入りできない。睡眠が浅い。疲れやすいなどの原因になるのだとか。

サウナの温冷交代浴により、自律神経のバランスがよくなり、その結果、睡眠の質が上がるのです。
そして、睡眠がちゃんと取れると、甘いものを脳が欲しがらなくなり、その結果、痩せる手助けになるのです。

サウナの大きな効果は自律神経のバランスが整う！
それは間違いなさそうです。

ちなみに、不眠以外にも、自律神経の乱れにより、引き起こされる症状を紹介すると、、、

• イライラする
• 頭痛
• 胃がもたれる
• 多汗
• めまい
• 下痢や便秘
• 筋肉のこわばり

もし、あなたが、

イライラしてやけ食いしてしまう。
便秘を繰り返して、そのせいかお腹周りが重い。
会社ではPC、プライベートはスマートフォンを使っていて、夜、眠れない。寝ても、翌日、疲れが取れない。

これらは、もしかしたら、自律神経の乱れが原因で太ってしまったのかも？

そんな場合は、サウナの『温冷交代浴』で自律神経のバランスをよくすることで、ダイエットの手助けになるかもしれないのです。

体の調子を整えることで、痩せ体質にする。それがサウナで得られるかもしれないのです。

サウナで太ってしまう？？？

サウナで汗をかいても、痩せることはありえません。
逆に、気を引き締めておかないと、痩せるどころか、太る危険性もあります。

サウナで太る？？？

太ってしまう危険性。私の経験を踏まえて、それをこれから説明しますね。

まず、１番危険なのは、、、サウナで『痩せた気分になること』です。

サウナに10分もいると、汗がダラダラです。体はほてり、まるで運動したような気分になります。
そうなのです。実際の消費カロリーは大きくないのに、すっかり、カロリーを消費した気分になるのです。

この気持ちはサウナーでないとわからないかと思いますが、まるで『一仕事終えた』ような感じなのです。

その結果、『痩せた気分』を味わってしまうのです。

冷静になると、30分サウナに入っていても、消費されるのは、せいぜい100カロリーくらいです。女性の場合はもっと消費カロリーは少ないはずです。

ガリガリ君、ソーダ味の１本のカロリーが69カロリー。
コップ1杯（200ml）の牛乳のエネルギーは約138カロリーです。

サウナ上がりに、牛乳１杯飲んだら、サウナで消費されたカロリーはおじゃん。いや、カロリー過多になってしまうのです。

サウナの後の、この痩せた気分になることが、ダイエットにとって、危険なことがわかるはず。
汗をかいて、気分が大きくなり、アイスに手が伸びてしまう。この気持ちがわかってもらえるでしょうか？

そして、２番目になります。サウナのあとは食事が美味しい！

これは、それだけみると、とても良いことなのですが、ダイエットがからむと微妙です。

サウナ後は、本当に気分爽快になります。
そして、喉が乾くだけではなく、お腹がめちゃ減るのです。

小学校の時に、夏休みにプールに行ったあと、気分爽快で、お腹が減り、たこ焼きや焼きそば、かき氷などを買い食いしていました。

まるで、その時と同じ気分です。

気分爽快になってしまい、サウナのあとは、やたらと食事がおいしいのです。
そして、なぜだか、カレー、ウィンナー、焼きそばなどの高カロリーのものを食べたくなってしまうのです。
ご飯やおにぎりなどの普通の食事も、なぜだか、とても美味しく感じてしまうのです。

そして、呑んべいさんには、さらに魔の手がのびます。
サウナのあとの、ビールの美味しさは何なのでしょう？

ちなみに、生ビール１杯（500ml）で200カロリーです。

サウナで気分爽快になり、食事が美味しいのはありがたいのですが、、、
理性を失い、食欲のままに、食べてしまうとあとが怖いかも？

うーん、どうでしょうか？サウナに通って、痩せた！ダイエットに成功した！
ぜひ、体験談を聞いてみたいところです。