エビデンスの意味とは？銀行や医療現場ではこんなに違う！

生活しているなかでは、
なかなか、気づかないけれど、
カタカナ言葉は多いですよね。

いつの間にか、
日本語なのか？英語なのか？
よくわからないまま、使われています。

今日は、その中のひとつ
『エビデンス』に
スポットライトを、当ててみました。

エビデンスは本当はどういう意味？
誰かに聞かれて、答えられますか？

最後まで読むと、
きちんと理解できるはず。

エビデンスとは？

エビデンスは、正真正銘の英語です。
まずは、英和辞典をみてみましょう。

Evidence（エビデンス）

1 [U]（…の）証拠, 根拠, 証明((of, for …, to do, that節))

 

2 （…を）明白にするもの；（…の）しるし, 徴候, 形跡((of …, that節)).

 

3 [U]《法律》（法廷に提出された）証拠（物件）；証言, 証人

 

4 ((通例the 〜))((米俗))酒（類）

 

〜goo辞典より〜

4 のお酒の意味で、使われることは、
あまりありません。

ざっくり訳すと、証拠や根拠という意味です。

きっと、アメリカの裁判所や警察で、
一番多く、使われている単語ですね。

日本でのエビデンス

ビジネスをしていて
銀行で、エビデンスを見せてください！
銀行員に言われた。

病院で、この治療は
エビデンスレベルが非常に高いです。
新しい治療法を説明された。

 
そんな経験はありませんか？

日本の裁判所でエビデンスという言葉は
使われないでしょう。

日本で、エビデンスという言葉を
一般的に使うことは、まずないはずです。

日本で、エビデンスという言葉を使う場合は、
学術用語、あるいは業界用語として使われます。

多く見られるのは

• 医学・保健医療
• IT
• 銀行

このような現場になります。

エビデンスという言葉の
日本での遍歴をみると

英語　→　一部の業界用語　→　一般に広まる

こんな流れですね。

お寿司やさんで、お茶のことを
「あがり」と呼びますよね。

最初は、すし職人の間だけで使われていた言葉が
だんだんとお客さんも、使うようになってきた。

それに近い感じがしませんか？

医療現場でのエビデンスの意味

医療現場で、エビデンスという
言葉を使う場合は

臨床結果に基づき、医療を行うということです。

医療現場で、エビデンスは
科学的な根拠ということです。

例えば、新薬が開発される段階で

治験者をつのり、

• どれくらい薬の効果があるのか？
• 副作用はどうか？
• 予後の経過は？

さまざまなデータをとり、
科学的、かつ客観的に調べられます。

実験の結果、
新薬が、たくさんの人に効果があることが
わかるデータが集まりました。

ここではじめて
エビデンスの高い治療法として認知されます。

一方、民間療法と呼ばれるものがあります。

例えば、しもやけに針をさす治療法があります。

しもやけの治療法については詳しくはコチラ⬇

しもやけに針をさすと治るのか？

これは、科学的な裏付けがとれていないので、
いまのところ、エビデンスの低い治療法といえるでしょう。

一般に、エビデンスのレベルは、
調査よりも、実験のほうが高いとされます。

実験のほうが、バイアスを排除して
研究ができるからです。

バイアスとは？
偏り（かたより）の意味です。

しもやけのケースを考えると

• 感じ方が人により違いがあったり
• 針治療に対する思い込みが強かったり

そんなバイアスがあるので
調査では、客観的なデータになりにくいのです。

銀行でエビデンスの意味は？

ビジネスをしていると、
銀行で、エビデンスを見せてください！

銀行で、融資をうけたい場合に、
１番多く使われるでしょう。

エビデンスは証拠というより
公的な書類を示してほしいということです。

運転免許証、健康保険証、源泉徴収票、勤務先会社概要、
住民票、住民税決定通知書、銀行預金通帳

などが必要ということです。

海外送金の際に、エビデンスがないと送金できない。
銀行員に、言われることもあるようです

この場合は、
送金するお金の出所を公的に証明してください
と言いかえられます。

国際送金では、マネーロンダリングなどの
問題があります。

出所がはっきりしている
クリーンなお金かどうかの確認が
銀行で義務づけられているのです。

ITでエビデンスの意味は？

情報技術 (IT) の世界では、
システムの開発分野において、エビデンスという
言葉が多く使われます。

作成したプログラムが、想定どおりに動くことを
示す証拠や、検証結果を指します。

ITの場合は、
データに基づいて、結果を推測する方法が
おもにエビデンスに使われるようです。

いまのところ、限定的に使われている
エビデンスという言葉ですが、

ということがわかりました。

〇〇が健康にいいよ！
この病気が〇〇で治った！

おすすめされたら
エビデンスはありますか？
と聞いてみましょう。